旧聞で恐縮ですが、今国会の開会式が行われた1月5日、少なくとも戦後の国会史上初めて僧侶の正装で臨んだ藤谷光信・参院議員を取材しました。
厳密に言うと、スーツの上に袈裟を羽織って出席した議員が過去に1人いたそうですが、上から下まで法衣というのは初めてだそうです。

国会の開会式は「正装」で出席することになっています。
浄土真宗本願寺派の現職僧侶である藤谷議員は当選後初の開会式となる昨年も、僧侶の正装で出席しようとしたのですが、議会事務局と打ち合わせをする時間が足りずに実現しませんでした(もちろん、問題はなかったのでしょうが、念のため議会に迷惑をかけてはいけないからと控えたそうです)。
今年は、昨年末に参院の議院運営委員会理事会で満場一致で議決されたとのこと。当日、議院会館で取材に応じた藤谷議員は「同僚議員から羨ましがられた」と頬を緩めていました。また、
「道徳のもとになる宗教を特別視せずに、自然なものとして受け止めてほしい」
と事務所の方が話していました。
藤谷議員はご家族の結婚式などでも、僧侶として正装して出席するとのこと。住職の座は譲ったそうですが、現職の僧侶として「正装」していきたいと思うことは、確かに自然だと思います。
戦後、「宗教アレルギー」といっても過言ではないような状況になっていると認識しています。そのせいか学術的な視点やイベントとしてしか、意識的に宗教に接する機会が減っているように思えます(生活習慣の中に溶け込んでいるものも多々ありますが、意識できてない場合が多いですよね)。
「法律に違反していないからいい」とか「世の中金で買えないものはない」的なことを言った直後に逮捕された人がかつて、いました。こういう発言を聞くたびに、日本の「宗教不在」を嘆きます(個人的な資質も大きいのでしょうが、もう少し救えたかもしれません)。
かく言う私も、恥ずかしながら実家に確認しなければ宗派が分かりませんでしたが、「人知の及ばないものがあること」や「畏れる心」は忘れないようにしているつもりです。
ちなみに、当日、藤谷議員が着用していた法衣は、略衣の中でも最高の式服。僧侶として公式の場に出るさいのもので、「正服及び略服」のうち「正服第一種」と位置づけられるそうです(最高の正装は、一人で移動するにも困難なくらいのものだとか)。
上の写真の藤谷議員は、和式布ほうに輪袈裟、切袴、白服、白足袋に草履、左手に単念珠。輪袈裟の左胸には、議員バッヂが光っています。


by gokuraku7777777
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